ばたログ「それって丁度いい塩梅?」

~体感に耳を澄ます日々のヒント~

上司のスピーチ中、涙した話

昔話です。

 

意識が自分の内側に向いている時は、その他の事があまり頭に入ってこなくなる。

例をひとつあげる。

 

とある友人の結婚式で、上司の方のスピーチ中に私が泣いてしまった事があった。最初、涙が少しずつ出て、それから止めようとしたがどうにもこうにも止まらなくなる。

 

しかし、その時涙をぼろぼろこぼしてハンカチでふいていた理由は友人上司の話の中にはなかった。実はその後たのまれていた自分のスピーチを頭の中でシミレーションして、その自分の言葉に心動かされていたのである。

 

もちろん、感情に揺り動かされる度に涙が出る為、ステージ上の方のお話はあまり耳に入っていなかった。

 

あとで説明すると、「泣くような話だったかな?と思ってたんだ。」と同席していた友人に納得された。「いいところ聞き逃しちゃったのかなって。」いやそうではなく、「自分のスピーチを想像して泣いていた」が正解。あははと笑いあった。

 

その時の上司の方や周囲の紳士淑女のみなさんの温かい笑顔が思い出される。申し訳ない。。。あの涙は自分自身の脳内コメントを反芻して流れたのだ。

 

その後も人前でお話をする機会が何度かあった。その度に事前シミレーションし、めそめそ泣いたり、ぶっと吹き出したりしていた。

 

思い起こせば、電車の中、バスの中、ひとりでよく泣いたり、笑ったりしていたようだ。いつも勝手に脳内で盛り上がっていた。

 

己を知れば百戦危うからず、「想像の翼を広げる」場所はTPOを守って控えめに。

その後スキルとして得た「意識を相手に向ける方法」はまた別の機会に。

 

以上、昔話でした。

 
<修正>「上司のスピーチ中、号泣した話」というタイトルであったが、「号泣」は”大声をあげて泣くこと”。「そんなには泣いてないな。。。」と思ったのでタイトルと文中の表現を修正。(恥)(°д°;;)アセアセ (5/6 18:00頃)