ばたログ「それって丁度いい塩梅?」

~体感に耳を澄ます日々のヒント~

あの世には何も持って行けないから

人間は死亡率100%。死ぬ時はいつか分からぬまま生きる。(予知能力があるひと以外は。)
人生一寸先は闇。この世とおさらばするのは10分後かもしれないし、明日かもしれないし、30年後かもしれない。
 
部屋を見回すと物ばかり。全てお金で買ったもの。
 
そしていつの日か、わたしがこの世とお別れする時、ひとつも持ってはいけない。
 
病院で亡くなったら・・・
 
自分以外の誰かが葬儀屋さんを呼んでくれてまずは自宅へ。
その時の病院の荷物も誰かが移動しなくてはいけない。
病院も混んでるからずっとは置いてはくれない。待ってもらえるのは精々数時間。
 
家で亡くなったら・・・
 
自分以外の誰かが葬儀屋さんを呼んでくれ、まずはドライアイスを置く。そのままだと腐っちゃうから。
その時の自宅の荷物も誰かが移動しなくてはいけない。
死体を寝かせる場所をつくらなくてはならない。
葬儀屋さんも営業時間があるから、時間外はとりあえずの処置をして後は営業時間開始後の担当者の出勤を待つ。
 
もしも死後、長い間、誰も気づいてくれなかったら、片付はもっと大変になる。
どこで倒れているかにもよる。床か、ベットか、お風呂か、トイレか。
 
この世での荷物は少ない方がいい。
あの世へは何も持って行けないから。
 
多ければ多い程、処分しにくいものであればあるほど、対応に何年もかかることもある。
そしてそれはそれだけ自分以外の誰かの負担になる。精神的にも金銭的にも肉体的にも。
 
いつこの世とお別れするかは誰にも分からない。
今この瞬間人生が終わったら、洗濯物も台所の洗い物も床の荷物も自分以外の誰かが片付けるのだ。
 
物質的なものは何も持っていけない。
 

bitters.co.jp

 
追伸:
 
もしも来世があるのなら。
もっていけるのはこの世で残した精神的な宿題だけ。
 
人としてのカルマだけ、あの世へ持参し、そしてそのカルマを解消する為にまた別の身体でうまれる。
前の記憶は失って、前世の宿題を自覚しないまま握りしめ、またこの世に生まれてくる。
 
という説もあり。