ばたログ「それって丁度いい塩梅?」

~体感に耳を澄ます日々のヒント~

ウケたいという病

 
私は日々、エゴ(自我)と戦っている。アイツは油断するとぽこぽこ出てくるのだ。
 
私の中のエゴの性質は、見栄っ張りでお調子者でそしてすぐ天狗になる。そしてなにより小心者で愚かだ。
だから取扱には注意が必要だ。
 
ある意味、より若いころは常にウケを考えていたかもしれない。自分に自信がなかったからであろう。しかし、その頃の飢えや乾きにもにた強い欲求や恐れはもうない。
 
全ては自己肯定感の上昇と安定が解決してくれた。その話や方法はまた次の機会にするとして、
 
過去に出てきたエゴが求めていた台詞を振り返ってみよう。
 
・コーチングのセッション中
→「核心ついてますね!」「よくわかりますね!」「見事な着地ですね!」「すごい!!」
 
・講座出席時の質問タイムの時
→「ものすごくいい質問ですね!」「それは考えつかなかった!」「さすがですね!」
 
・年下と話ししている時
→「ええっつ、知らなかった!」「天才!」「尊敬します!」
 
・はじめて会った人から
→「うわあ。ほんとですか!」「優秀なんですね!」「飛び抜けてるって思ってました」
 
そして何事においても少し勉強して状況がわかってくると「はっはぁ~~ん。そういう事ね。。。簡単簡単!」とおごり出す。
 
つまり、、、。
 
「ウケたい!!」
「尊敬されたい!!」
「特別扱いして!!」
「ひととは違うと思われたい!!」
「あれっつ、もしかして天才!?!?」
 
と無意識の大部分でいつも思っていたという事だ。
 
いつからかは分からないのだが、今はそれはもうない。いや、無意識下の中にはあるんだろうけどそれに翻弄されないという事だ。
 
なぜか?
 
それは、エゴにまみれた言葉や行動からはわたしの求める状況はうまれてこない事を実感したからだ。
 
だから、コーチングの前にはエゴを手放す私なりのアクションをする。具体的には手のひらをぐっと握りその中に「うまくやりたい、失敗したくない」というエゴを意識した後、「手放す!」という動作をする。エゴがあるうちは、クライアントさんに意識が向いていない証拠だ。コーチングの時間は100%クライアントさんの為にある。コーチがうまい事言って、感心される時間ではない。(結果的にそうなってしまう時もあるが)
 
大勢の前で質問する時はそこにエゴはないかチエックしてから手をあげる。具体的には「この質問は他の誰かの利益になるか?」を考えてから発言する。
 
誰の前でも「いいもん。バカだもん。」くらいなノリでいる。だから楽だ。
 
もちろんうまくいく時、うまくいかない時はある。それは仕方がない。にんげんだもの。
 
しかし、エゴを手放せるようになって人からよろこばれる事が増えた気がする。例えば、コーチング中などものすごくうまくいく時は、いわゆる大いなる力に動かされている感覚すらある。
 
あ、でもウケたくないわけではないんですよ。ウケるともちろんうれしいです。すべると、リアクションが薄いと密かに心の中で凍りつく事もあります。血圧が急上昇し、大汗かいた事何度もあります。
 
結論として、「ウケたい!ウケたい!」というエゴが発動している状況では、なにごともあまりうまくいかないので、エゴは一旦手放して発言したり行動したりするとうまくいくようになってきましたよっていうお話です。
 
そういう事ってあなたも経験ないですか?
 
きょうはこのへんで。。。