ガラスのハートを抱えて、僕らはどうやって生きていくのだろう
人が「傷つく」仕組みについておさらいしましょう。
心理的な事柄については「傷つけられる」ではなく、「傷つく」と表現します。
理由は、自分の解釈によって心の内側から「傷つく」のが人間だからです。
相手の言葉や周囲の状況が武器となって直接あなたの心を傷つけているのではなくて、一旦それらを情報として受け取った後、自分で「こういうものだ」と意味づけているのです。
つまり状況によっては、第三者から見ると、あなたが自分で自分自身を「傷つけている」ように見えるのです。
例えば。。。
好きな人が出来る
↓
告白する
↓
断られる
↓
傷つく
・断られた。。。恥ずかしい。。。告白しなきゃよかった。。。
・自分は愛される価値のない人間なんだ
・太ってるから、不細工だから、バカだからダメなんだ
・もうこの先、こんなに好きになれる人は現れないだろう
仕事をする
↓
ミスをする
↓
お客さんに怒られる
↓
傷つく
・頑張ったのにやっぱりダメだった
・ああ、あの時、ちゃんと確認していれば。。。
・仕事辞めたい、向いてないんだ
・同期はもっと活躍しているのに。。。ダメな自分が嫌だ
SNSに登録する
↓
友達の書き込みを見る
↓
自分は呼ばれていないパーティがあることを知る
↓
傷つく
・寂しい
・みんな楽しそうだな
・嫌われてるんだ
・連絡忘れられたんだ
・つまらない人間だと思われているんだ
・自分がいると空気が悪くなるからだ
この様に、社会で暮らす限り、人と人との間にいる限り「傷つく」状況にはあちらこちらにあります。
思い通りにならない事がある度に「傷つき」ます。
また落ち込んでいる時は、自分以外の人が幸せそうにしているのを見るだけで「傷つく」場合もあります。
・恋人ができた
・結婚した
・出産した
・合格した
・出世した
・家買った
・旅行した
・旅行した
・人気がでた
・大金を得た
そういった出来事に微笑む人々の話を聞いたり、または写真をみたりするだけでダメージを受けるのです。
さて、そんな状況でわれわれはどうやってこの人生を生き抜いていったらいいのでしょうか?
キーワードは「解釈」です。
その時起こった出来事をどう捉えるかが重要という事です。
そこにある意味をどう受け止めるかで随分気分が変わってきます。
例えば。。。
好きになった人に付き合ってもらえなかった場合。振られたからといって自分を卑下する必要はありません。告白した勇気は讃えられるものです。いずれにせよ相 手にも相手の事情があります。たまたま今回はそこまでの縁だったわけで、あなたの元々の価値には影響はありません。またしかるべき時にしかるべき相手との 恋が今後生まれないという証明にはならないわけです。しょげるのに飽きたら、また素敵な出会いを求め一歩を踏み出しましょう。あのトキメキ以上の素晴らし い出会いがあるかもしれませんよ。「あの時振られて良かった!」そう言う日が来るかもしれません。
例えば。。。
仕事でミスをしてしまった時、落ち込むには当然です。ですが、今まで仕事で一度もミスをしたことがない人は恐らく世の中にいません。上司や同僚に聞いてみて もいいと思います。仕事のできる人に慕われている人程、笑いながら過去の失敗を話してくれる事でしょう。今回のミスで学んだ事はあなたの成長につながるこ とでしょう。今後に活かせる事はどんな事か忘れないうちにメモをしておきましょう。あなたもいつか後輩に話し勇気づける日が来るかもしれません。
例えば。。。
パーティに呼ばれたかった事でがっかりしたという件ですが、呼ばれなくって良かった点はありませんか?常に群れている事が人の幸せではありません。孤独と孤高 は違います。自分をしっかり持ち、人に流されず我道を行く事は素敵な事です。パーティに参加したかったら、他のグループに顔を出したり自ら進んで所属する 場所を選ぶ自由があることを楽しんでみてはいかがですか?「自分には無理。コミュニケーションが苦手だから。。。」というのは自分の思い込みではありませ んか?気がついていないだけで、どこかにあなたの力を必要としている場はあるかもしれません。楽しい企画に繋がるアイデアを出し合ってみませんか?
この世界があなたにとって「優しい」か「厳しい」かは、あなたの解釈が決めます。
自分のこれからのストーリーは自由に描く事ができるのです。
「そういうのは運がいい人がいう台詞です。不運な自分はただ痛みに耐える事しかできません。」
「ついつい人と自分を比べてしまうんです。そして増々落ち込むんです。」
「あまりに辛いことが続いて、もう心のエネルギーはゼロです。しばらく立ち上がれそうにありません。」
「物事をポジティブに捉えられる人は元々元気があって明るい人なんだと思います。自分は違います。」
それでも大丈夫!一時的に落ち込んだっていいんです。嘆いたっていいんです。拗ねるのも自由です。でも、そこから次の一歩を踏み出す手立ては無数にあるという事だけ忘れないでください。
今は見えなくても道はあるんです。
長くなったので、その先の具体的な方法についてはまたいずれ。。。今日はこの辺で。。。