あのひとが、わたしを嫌うわけ
ひとに嫌われると、場合によっては嫌な思いをすることがあります。あと、原因に心当たりがないと「なんでだろう?」「嫌われるようなことしちゃったかな?」と思うわけです。
- あからさまに攻撃されたり
- 急に口をきいてくれなくなったり
- 他のひとは誘っているのに、誘ってくれなくなったり
- 影で悪口を言われたり
- 避けられている?と思わせる行動の数々があったり
まあ、そんな感じです。
そもそも、ひとはなぜひとを嫌うのでしょう?
「~~さんは~~するべき!」、「~~であるべき!」なのに「~~さんは~~だから」、「~~するから」
だから嫌い!!関わりたくない!声も聞きたくない、顔もみたくない。思い出すのも嫌。
怒りや不満が強い場合は、
嫌がることしてやろう!罰してやりたい!ひどい目にあうように仕向けよう。そしてスッキリしたい!
恐らくそんな理由でしょう。
では、そんな時の対応はどうしたらいいでしょうか?
「ほっとく」ことです。
なぜなら、ひとは変えられないからです。そしてあまりに不快な時は接触を最低限にして距離をおきましょう。
もし仮に十分な余裕があるひとは「相手の幸せを願う」ことをいくつかしてみましょう。
そのひとにとって必要なものが必要なだけ届くように願ってあげましょう。
なぜなら、満たされているひとは他人にイヂワルなんてしないものだからです。
なお、実際に行動して相手に何かしてあげなくていいです。理由は、相手が何を望んでいるかひとにはわからないから。何か行動することによって余計事態がややこしくなることもある場合は特に注意しましょう。
ただし、例外もあります。例えば嫌がらせがヒートアップしそうな気配を感じた時は早めの対応が必要です。相手の悪意が明らかで物理的攻撃にも発展しそうな時は、その日のうちに信頼できる大人(場合によっては弁護士)に相談しましょう。詳細に日時と出来事の記録を取って今後に備えましょう。
なにより信頼できる誰かに話してみるだけで随分気持ちが楽になることもあります。
とにもかくにも、ひとの思考や行動はコントロールできません。それに対して「あ~。」だ「こう~。」だと思い悩んでも、恐らく時間と精神を消耗するだけです。実害がある場合も、ない場合も落ち着いて冷静に行動しましょう。
あと、けっこうあるのが「勘違い」、「認識の差」もしくは偶然が重なった場合です。マンガやテレビドラマや小説のネタにはよく使われますね。また受け取り方があまりに極端で、被害者意識が強過ぎる場合は被害妄想といわれることもあるでしょう。
しかし、感じ方は人それぞれですからこれもコントロールできません。
あからさまに攻撃されたり→当人は叱咤激励のつもり。ベストな教育方法のつもり。厳しくすることが、本音で話すことが愛情表現だと思っている場合もあり。そもそもそんなに厳しいことをしているとは、思ってもいない可能性もあり。
口をきいてくれなくなった→たまたま忙しくて、もしくは忙しそうに見えたから通り過ぎてしまった。たまたま気付かなかった。考え事をしていた。
他のひとは誘ってるのに、誘ってくれなくなったり→人数に限りがある集まりだった。来たいとは思われていなかった。忙しそうだったから気を使われた。
影で悪口を言われたり→「~~さんがあなたの悪口言ってるわよ」というひとがそもそも勘違いをしていたり。言ってる本人は別に悪口のつもりはなかったり。実際は悪口ではなかったり。
避けられている?と思わせる行動の数々があったり→そう見えてしまう偶然が重なっただけ。健康状態とか時間が無かった等々の影響。別件でその時は虫の居所が悪かった。
そういったなにがしかの誤解の場合は、ほっとけばそのうち解ける可能性が高いです。時間が解決してくれるケースも多いでしょう。ようは縁次第です。縁がなければ離れてゆき、縁があればまた繋がることもあります。
それより何よりも大切なのは、自分のケアです。ひとに嫌われている、避けられていると思い込んでしまった時の影響を思いやりましょう。恐らく意識下でも無意識下(自覚している領域でも自覚していない領域)でも、自己評価、自己肯定感が下がっている可能性が高いです。
ああ、なんてもったいない!
ひとの評価や行動によって、自分自身の価値が変動することはありません。変動するように見えるだけです。
まずは五感を癒してあげましょう。
視覚・・・好ましいものを愛でる
味覚・・・美味しいものを食べる
嗅覚・・・よい香りをかぐ
聴覚・・・心地良い音楽を聞く
触覚・・・心地良いものに触れる(相手がいる場合は了承を得てから!)
いずれにせよ、安心で安全な空間と時間を用意してください。好ましくない緊張状態にある精神と身体を休めてください。勘違いにせよ、勘違いではないにせよ、少しだけ、もしくはおおいに嫌な思いをしたことは事実ですから。
ところで先日、映画『シンデレラ』を見ました。
【ネタバレ】・・・これから見るひとは見てから下記読んでください。
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継母がシンデレラにいじわるをし続けた理由はなんだったと思いますか?
それは、嫉妬でした。シンデレラが、
- 純粋
- 若い
- 美しい
だからいじめるというのです。本人がそう宣言していました。唖然。その発言が素直過ぎてびっくり。
それが事実であろうとなかろうと、何か優れたところがあるように側から見えるとそういう理不尽な目にもあうことがあります。
見た目がいいとか、才能や財産や人望があるように見えることで妬まれることもあると覚えておきましょう。
将来自分の脅威になる可能性があるから・・・とかもうワケがわからないレベルの理由もあります。
ひとは自分を映す鏡。自分のコンプレックス(劣等感)や、存在理由が刺激されるとエネルギーが湧き、カルマ(後で刈り取らねばならぬ業。人生の宿題)が増すことをしてしまうひともいるようです。ああ、なんてもったいない時間と能力の使い方でしょう。
シンデレラの継母は映画の中ではそれはそれは美しいひとでした。あんなことしなければ、彼女自身も幸せでいれたかもしれないのに、自らの愚かな行動で自分をますます不幸にしてしまった例ですね。
ひとえに自己肯定感が低かった故に不満と不安を募らせ、不必要に、不用意に善良なひとを迫害し、その報いを受けた例です。くれぐれも真似しないようにしましょう。くれぐれも真似したがるひとの近くには寄らないようにしましょう。
まとめを書いておきますね。
嫌われたかな?と思った時のとらえ方と対処
1.ひとの思考や行動はコントロール不可能
2.ほっとけ!
3.自分の心身を大切にせよ!
※ただし状況悪化の可能性がある場合は、信頼できる大人に即日相談。日時と出来事は記録。
以上です。
なお、ひとにどう思われているかを気にするよりも、「自分で自分を嫌う、気に入らない」方が色々とトンデモなくもったいないです。 そのお話はまた別の機会に。
今日はこのへんで。